アートサーフボード展示会
REAL PAPER加工を施したアートサーフボードの展示会を3月27日、28日に横浜にて行いました。参加アーティストは、様々なサーフィン雑誌などで活躍中のカメラマンやイラストレーター、デザイナーで、どのアートサーフボードも個性に溢れ、まるで壁に並ぶ作品がサーフボードに並んでいるような、またそのサーフボード自体がひとつのオブジェとしての作品のような、とても新感覚なものに仕上がりました。訪れた人達には、サーフボードの新しい表現の可能性を感じてただけたと思います。
花井祐介 YUSUKE HANAI
60'sや70'sの音楽の影響を受け、横浜の金沢文庫に あるBar & Grill 『The Road&The Sky』の看板が
デビュ ー作という、日本のみならずアメリカでも注目を浴びているイラストレーター。
場所:絵を見て感じてください 6'0"×18 1/2"×2 1/4"
よく仕上がっていてよかったです。サーフボードに絵を 入れたのは初めてです。
まわりの方からいいねって言 ってもらいました。今回の絵は海でサーフィンしていて好きな感じとかちょっと感じたことを描いてみました。
見る人に好きなように感じてもらえたらと思います。
青木盛安 MORIYASU AOKI
数多くのサーフィンのコンテストに出場し、70年代後半にサーフ・フォトグラファーとしてデビュー。
サーフィン専門誌をはじめあらゆる分野で活躍する傍ら、R&Rバンド「TEST RIDERS」のリーダーとしても活躍。
場所:pipe Back door6'0"×22 1/2"×2 1/2"
第一印象はたいへん綺麗なプリントでびっくりしましたってことですね。
サーフボードのグラッシングで表面に艶が出るのだけど、その艶が写真をプリントしたときの艶と同じというか、ぴったり合うんです。写真の雰囲気を壊さずに表現できていましたね。今回の作品はデッキ部分に写真が入っているのですが、デッキ部分は巻きが難しいのだけど、あんなに綺麗にできてびっくりです。あれじゃワックスダウンできないな(笑)。
こんなふうにフォトグラファーとタイアップしてサーフボードがアート的なものになっていいんじゃないかな。乗らないにしてもサーフ系のカフェに飾ってあったらとっても映えると思う。僕の場合はプレイガールかなんかのピンナップ写真がいいかな。リップしたときに裏から見れるみたいな。
全部見たいからエアしてくれとか言われちゃうんじゃない? (笑)
写真は1979年~1980年にかけて、確か初めて俺がノースショアに行ったときの写真だったかな。写真に写っている人達はマーク・カミングハムをはじめ、当時パイプラインを攻め込んでいた人達です。
芝田満之 MITSUYUKI SHIBATA
1977年にサーフ・フォトグラファーとしてデビュー。アサヒカメラの“80年代日 本の写真家”に選出される。
現在は広告、雑誌のエディトリアル、映画、CMなど の映像も手掛ける。
場所:サンディエゴ、LA 東海岸ケープコッド 6'6"×21 1/2"×2 1/2"
すばらしいなと思いました。想像以上で、こんなに綺麗にプリントできるんだって思いましたね。新しいサーフボードの可能性とカメラマンやイラストレーターのいろんな可能性がでてきたのかなと話していました。一般の人が撮った写真 も使えるし、自分の気に入ったサーフボードに自分の気に入ったものを入れればいいと思うし。無限に広がっていくと思いますね。こういう板が海で見れたら最高ですよね。この写真はほとんどカリフォルニアの写真で、オリジナルプリントをして販売しているものです。何枚かの写真を組み合わせてできるまとまった印象を表現しました。ウレタンフォームの抜けている白の部分がすごく綺麗なのでで白い砂浜みたいなことを表現できるんじゃないかと。今後サーフボードのために撮る写真も出てくるんじゃないかなと思いますね。
佐藤 整 TOCHI SATO
サーフィン、スケート、スノーボードの広告・雑誌・ウェブサイトなど幅広く活躍しているフォトグラファー。
場所:MALIBU BEACH 5'6"×20 1/2"×2 5/16" ロックダンスEXシリーズEX2/SHAPER:松本光二
奇麗ですね! ビックリです。
僕の写真がこんな形でサーフボードのデザインになっ た事が嬉しいです。
この写真は昨年撮った写真なのですが、カリフォルニ アの空気感を群青の空をバックにシルエットで撮影していた時、カモメがゲストで登場してくれました(笑)。
佐久間 浩 HIROSHI SAKUMA
生まれ育った湘南の風景や海辺の暮らしを作品にし、 描き出された夢のような世界にはたくさんの海への
メッセージが込められている。
場所:湘南河口 5' 7"×20 1/2"×2 5/16"
出来上がった板を見ましたがおもしろかったですね。
絵は実際はもっと大きいのだけれどもうまく切り取っていれることができたと思いますね。この絵はハレイ ワとかの海と融合して湘南の河口のイメージを描いたものです。
船木三秀 MITSUHIDE FUNAKI
プロサーファー、写真家、ルポライター、エッセイスト、デザイナー、画 家として多才な活躍をする。
場所:クリスタルチューブカリフォルニア 203cm x 54cm x 6.9cm Dick Brewer Surfboards/SHAPER:Masao Ogawa
こんなサーフボードができてすばらしいですよね。おもしろいですよね。波に乗るのに波を写して鏡みたいでしょ。プリントのクォリティがすばらしかったですね。日本の技術、さすがです。最近ドノバンとつるんでいるんだけど、彼もこんな板を欲しがっていて。これからはタトゥーみたいにカジュアルにデザインを入れる感じがいいんじゃないかな。
この写真は朝日を入れ込むのに苦心しました。今はデジタルカメラだから海の中で撮ったものをチェックして角度を合わせて撮っていくのだけど、これも2、3 年かかって撮れたんじゃないかな。毎日撮っていく中で2年に一枚撮れるかというようなものです。アートにする価値はあるぐらいの時間と体力は費やしていますよ。
佐藤傳次郎 DENJIRO SATO
海の神秘的な一瞬をカメラに収めるフォトグラファーとして知られ、2002年に
“Surf Culture: The Art History of Surfing”で世界一のサーフ・フォトグラファーとして取り上げられる。
近年はスライドショーで日本各地を巡回する活動を展開。
場所:バンザイパイプライン
マーク・カニングハムボディーサーフィン 6'6"×22"×2 1/2" SHAPER:マメ増田
素晴らしいですね! 僕の写真がボード一面に焼き付けられ、このボードを自分で乗りたいですよ!こういうボードアートがもっと増えてくるといいですよね!マーク・カニングハムが魚になった瞬間を鮮やかに表現できて、印刷が繊細だからリアル感がいいね。更にこのボードは僕のお気に入りサーファー、ブラザー・マメがシェイプしてくれたからそのことにも感謝しています! アロハ!素晴らしいですね!僕の写真がボード一面に焼き付けられ、このボードを自分で乗りたいですよ! こういうボードアートがもっと増えてくるといいですよね!マーク・カニングハムが魚になった瞬間を鮮やかに表現できて、印刷が繊細だからリアル感がいいね。更にこのボードは僕のお気に入りサーファー、ブラザー・マメがシェイプしてくれたからそのことにも感謝しています! アロハ!
横山泰介 TAISUKE YOKOYAMA
70年代、学生時代に撮った稲村ガ崎の写真がきっかけとなり写真家に。
鎌倉を拠 点にライフスタイルでもあるサーフィンをテーマにさまざまな人物のポートレートを中心に活躍し続ける。
場所:稲村ケ崎 254cm x 49.8cm x 7.9cm Dick Brewer Surfboards SHAPER:Dick Brewer
Brewerさんのハンドシェイプに俺の写真を載せた板が出来上がり、本当に感動しました。なんかもううれしいなーって。稲村クラシックだから Brewerさんの板がぴったりでしょう。この写真は今や多くの人に見てもらっている稲村ケ崎の写真だけど、今ではあんないい波立ったときには、人だらけでしょ? そういう意味でも貴重な写真なのかなと思っています。人がいない波の写真だとみんながイメージを膨らませれるでしょ?
自分だったらあそこの波にどう乗るか、人が乗っていない分、自分が波の中にいることができる。ぜひ本当にわかってくれている人の手元においてほしいな。特別な日に乗ってもらいたいですね。それこそ稲村の“The Day”に乗ってほしいかな(笑)